一ヶ月くらい前にたまたま見て、私の中で一番好きな映画を塗りかえてしまった『P.S.アイラブユー』の中で、こんなやり取りがありました。(正確なセリフは覚えてない)
男「女が何を望んでいるのかわからないよ。」
女「その答えを教えてあげる。絶対だれにも言っちゃだめよ。」
「女はね、自分が何を望んでいるのかわからないの」
なんだとか。
だから男性にとっては女性はなに考えてるのかよくわからないとか、わがままだとか思ったりするようですが、女性自身も自分がなにを望んでいるのかわからないのだから仕方がないのですね。
男「女が何を望んでいるのかわからないよ。」
女「その答えを教えてあげる。絶対だれにも言っちゃだめよ。」
「女はね、自分が何を望んでいるのかわからないの」
なんだとか。
だから男性にとっては女性はなに考えてるのかよくわからないとか、わがままだとか思ったりするようですが、女性自身も自分がなにを望んでいるのかわからないのだから仕方がないのですね。
そういえば、友人が以前
「女性の方がわがままなことが多いから、男性が寛容な方がうまくいく」と言っててなるほどと思ったものです。
そんな風に男性からはわがまま/何を考えているのかわからない、なんて思われる女性ですが、彼女達は感性が強いため、恋愛において男性よりもはるかにいろいろなことを考えたり感じたりしているのではないかと思うのです。もしかしたら、男性よりも感性が強いからこそ、女心は男性に理解されないのでは?と思ったり。
「女性の方がわがままなことが多いから、男性が寛容な方がうまくいく」と言っててなるほどと思ったものです。
そんな風に男性からはわがまま/何を考えているのかわからない、なんて思われる女性ですが、彼女達は感性が強いため、恋愛において男性よりもはるかにいろいろなことを考えたり感じたりしているのではないかと思うのです。もしかしたら、男性よりも感性が強いからこそ、女心は男性に理解されないのでは?と思ったり。
最近出会った本の中で、恋する乙女視点で書かれたものが2つありました。
本の中からとくにわたしの心をずきゅんとさせてしまった文章をご紹介したいと思います。
1冊目はこれ。
『一日の終わりに思うあなたのこと』唯川恵
この本は唯川恵のいろんな本の中からフレーズを集めてできています。
見開きごとに言葉と写真がセットになっているんだけど、ページをめくっている時間が心地よくて電車の行きと帰りで2回読みました。笑
本の中からとくにわたしの心をずきゅんとさせてしまった文章をご紹介したいと思います。
1冊目はこれ。
『一日の終わりに思うあなたのこと』唯川恵
この本は唯川恵のいろんな本の中からフレーズを集めてできています。
見開きごとに言葉と写真がセットになっているんだけど、ページをめくっている時間が心地よくて電車の行きと帰りで2回読みました。笑
悲しいことがあるわけじゃない。
なのに、胸が痛い。
泣きたいことがあるわけじゃない。
なのに涙が落ちる。
そんな夜があることを
私はいつ覚えてしまったのだろう。
女がしてはいけないことぐらい知っている。
しつこくすること。
後を追うこと。
すがること。
恋はいつだって
追い掛け始めたら負けなのだから。
別れというのは
いつだってどちらかの意思を無視している。
無視された者が、
どんな気持ちを抱え込まなければならないか、
相手に計りしれるはずもない。
彼がいなければ生きてゆけない。
それと同時に、
彼さえいなければ自由になれる。
そんな相反する思いが私を惑わしてゆく。
なのに、胸が痛い。
泣きたいことがあるわけじゃない。
なのに涙が落ちる。
そんな夜があることを
私はいつ覚えてしまったのだろう。
女がしてはいけないことぐらい知っている。
しつこくすること。
後を追うこと。
すがること。
恋はいつだって
追い掛け始めたら負けなのだから。
別れというのは
いつだってどちらかの意思を無視している。
無視された者が、
どんな気持ちを抱え込まなければならないか、
相手に計りしれるはずもない。
彼がいなければ生きてゆけない。
それと同時に、
彼さえいなければ自由になれる。
そんな相反する思いが私を惑わしてゆく。
2冊目。
『無銭優雅』山田詠美
これはお花屋さんで働いている40代のおばさん、ではなく一人の乙女が、お付き合いしている男の人(栄、という名前)との日々をひたすらノロケてくるお話なんだけど、個人的にはけっこう好きでした。
読んでいるこっちが恥ずかしくなるくらいだけれども、表現が秀逸でやられてしまいました。
いわゆる大人の恋なんてもん、知らないね。私は、いつだって、互いに会いたがっている仲になりたい。それでこそ、会えない時間が隠し味になる。やがて抱き合った二人の体が、熱で半田付けされたみたいにつぎ合わされる。ひとりで過ごす至福は、二人で向き合う恍惚の手下。大人気に見放された私が、ようやく見つけた、彼は、私の、宝物。
一瞬の間、人生も止まる。だから、二人でそれを抱き締める。
美しい花をそのままの形で完結させて瞳に写すのは、花屋の仕事だ。でも、私の水晶体は心で磨きたいの。そして、その心に、好きな男が棲んでいるといないとでは磨き方が違うの。不正確。彼が手伝うからこその、世にも好ましい不正確が、瞳を支配してしまうの。美しい花は、その時、絶対を失う。私の気持に描写されてしまうから。でも、その野暮こそが、花を愛でる至福を運んで来るの。栄と出会ってからの私は、枯れた花にも意味を見出している。花屋失格?
一瞬の間、人生も止まる。だから、二人でそれを抱き締める。
美しい花をそのままの形で完結させて瞳に写すのは、花屋の仕事だ。でも、私の水晶体は心で磨きたいの。そして、その心に、好きな男が棲んでいるといないとでは磨き方が違うの。不正確。彼が手伝うからこその、世にも好ましい不正確が、瞳を支配してしまうの。美しい花は、その時、絶対を失う。私の気持に描写されてしまうから。でも、その野暮こそが、花を愛でる至福を運んで来るの。栄と出会ってからの私は、枯れた花にも意味を見出している。花屋失格?
たまには小説で感性を磨くのもいいものです。